ご自身に合っているシューズの選び方とは?
今回は、シューズ選びの際にご提案をさせて頂くポイントをご説明いたします。
シューズ、一つ一つの違いとはなんでしょう!!
こちらの写真をご覧ください。
私が最も重要視しているものは、それぞれのシューズにおける踵の高さ(ソールの形状)です。
なぜかと言いますと、ソールの形状によって10時から6時にかけての最も力の伝達の良いシューズの角度が決まります。
ペダリングで大切な事の一つはソールに逆らわないことです。
しかし、もしシューズが不適合な人の場合はソールに逆らい踵が落ち込んでしまうことや逆に踵を上げすぎてしまう事があります。
このような状況の一例を紹介します。
私が見てきた中でもジロのソールが割れてしまう事例がございますが
おそらくジロは本来、踵を低く踏むために設計されています。
逆らうように無理矢理、踵を上げて踏むとソールに負担がかかるため割れてしまう事がございます。
では、適正かどうかをどのように判断しているかです。
私の場合、一つの指標として舟状骨高で判断します。
舟状骨高が高い場合は足部が内返しとなっているため、足関節底屈が優位になっています
なので、足底の緊張も高く上記の形も変化しにくいと考えられます。
さらに、足底の緊張が高くウィンドラス機構が十分に発揮され下腿三頭筋などの張力が保ちやすく
踵の高さを保って踏む事ができるため、ソールにも踵が高くなるような形状を求めます。
このような場合はソールが反っているシューズが適切だと考えられます。
しかし、一概にこちらです!!と言えないパターンもございます。
それは座位と立位における舟状骨高の変化です。
ここで変化が見られる場合、舟状骨高が低くなる事が考えられるため足底の緊張は低いと判断します。
そのため、足底の緊張は低くアーチ全体が低くなることに加えウィンドラス機構が十分に働かず
踏み込むときに足関節背屈位となりペダルシャフトへの伝達が不十分となると考えられます。
上記のような条件の場合はシューズのソールに対して踵の位置が低くなるため、シューズの条件も変わってきます。
しかし、踵の高いシューズを使用すれば引き足で脱力した状態では舟状骨高が高く足部が内返し優位となるので
足関節底屈位となり踏み足への移行や2時までの準備ができない為、ラグができアンクリングが見られます。
この場合クリートを後方に設置し、足関節-ペダルシャフト距離を短縮し足底への負担を軽減し求められる剛性を下げます。
その結果、踵を落とさずに踏む事ができるためアンクリングは減少します。
クリート調整で改善しない場合は、舟状骨高が低い場合は足部が外返しに誘導されるので
脱力した状態での足関節底屈角度は低下します。
これに加え足底の緊張が低下するためウィンドラス機構が十分に働かず下腿三頭筋の張力が低下して踵が下がります。
その為、このような方には低いシューズをお薦めしております。
これよりもう一段階弱い構造もあります。
内側縦アーチが落ちきり舟状骨がこれ以上落ちない場合です。
この場合はクリート位置だけでは修正できないため、インソールなどである程度アーチを形成する事で対応しますが
これが圧迫による痛みになる可能性もあります。
また、選手の場合アーチをつくるようにトレーニングを行い長期的に解決を行います。
一般的に舟状骨高が人並みである場合は大体どのシューズでも対応することができます。
平均的なソールの形状をしている物を掲載しておきます。
このように、シューズを選ぶだけでも最低限このくらいは考えて選ばなくてはいけません。
私はそういった事を考えながらフィッティングやサイジングを行なっています。
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